P51ムスタング キャンディーマン ムース
North American P-51 D Mustang "Candyman", "Moose",

    ↑実機写真

大戦物スケール機は、毎度のことながらフィルム+ウレタン塗装
というのがいつものやり方なんですが
曲面の多い胴体に、どうやって貼るのか?
また、そのフィルムの上に、どうやって塗るのか?
よく聞かれるので、ちょっと書いてみたいと思います。

一応、レース参加機として作るので、
外観的には、あまりに凝った機体というより
あっさりした機体工作を塗装でリアルに見せるという、独特の概念で作ってます
ポイントは、いかに手間をかけずに仕上げるかに尽きます。

この機種は、ほとんど銀色一色+ワンポイントカラーみたいなのが多く
地味で個性がないので、いろいろと物色して探し出しました。


とりあえず、キットを買ってきて
パァ〜っと作ります。
テトラのキットはカンタン楽勝鼻歌交じりです♪(テトラ ムスタング50)

あっという間に生地完成。
フィルムを貼るにあたって、特に下塗りはしません。
#150のペーパーで、荒削り?のまま貼ります。
それ以上細かい番手は必要無いとおもいますが
掃除機+濡れ雑巾でバルサ粉を、しつこいくらいに取り除きます。

このクラスのスケール機はマイクログラスや、古くは絹などで仕上げるのが
常識のように思われているようですが
オラカバフィルム+ウレタン塗装で充分な耐久性があり
墜落しない限り長期にわたって飛行できます。

この手のスケール物にフィルムを貼るときだれもが悩むのが
フィレット部分の凹曲面と、ノーズ先端付近の3次曲面の絞りだとおもいます。
逆に、ここさえできれば残りは練習機に貼るのと変わりません。

ここは、1〜2cm幅くらいの細切りを先に貼ってしまいます。
使用するアイロンは、いわゆる和服用という小型のものです。
凹面専用などというのは使っていません。


この部分を胴体側面と一枚物で貼ろうとするとするのは物理的に無理があります
ということで細切りを貼らないと、シワが取れません。

↓貼ったあとに胴側面の平面部分までで切り取ってしまいます。
先にフィレットだけ貼る理由は、ここにあります。


↓のこりの胴体側部分のフィルムをフィレットに合わせて
5ミリくらい重なるように鉛筆などで下書きして切り取ります。


フィレット周り→ノーズ先端→テール先端の側面までを
熱をくわえて先に貼ってしまいます。
胴上方のシワは、あとで仕上げるので気にしません。

↑胴体上方のシワは、どう取るのか?
それは、操縦席部分にシワを集めて切込みを入れて・・・・・・・
円い紙に切込みを入れて円錐を作る感じといったら、想像できるだろうか?
見よ!
フィレット部分以外は胴体のいちばん上まで一枚物で貼ることが可能です。
やろうと思えば、反対側の半分くらいまで行けそうですが、
とりあえず継ぎ目は中央にしました。
継ぎ目の少なさは、機体の耐久性に直結し長持ちます。


全面この調子で貼っていき、俗に言う「貼り完」という状態になりました。
シルバーで貼っておけば、国籍マークを入れるだけでのお手軽完成も可能ですが
多少の手間をかけてフィルムの上にウレタン塗装します。

グレーで貼っている理由は、あとの塗装が楽だから。
早い話が、サフェーサーがわりです。


じつは、ムスタングは自分の機体として作ってましたが
依頼製作で二機同時進行で作業してました。(忙しかったぁ〜)


塗装にあったっての下地処理?は
シンナーで拭いて脱脂するだけで、ペーパーをかけるとかはしていません。
このときも、二機同時進行。
塗装に関する、詳しい内容は
こちら


良く飛ぶRC機としての改良ポイント

脚は短く・・・・・・
ムスタングは、離着陸の滑走時に御辞儀してペラが地面に付きやすいとよく言われているようです。
そこで、車輪軸位置を前に出せば確かにその癖は直りますが
軸位置と重心位置の距離が離れると直進が困難になり
俗に言うグランドループと言う状態から抜け出せなくなります。
(AT6テキサンのキットや完成機は、何処のメーカーのも直進困難な理由は、ここにあります。)
しかし、脚をペラが地面を擦る寸前まで短くすると・・・・・・・・・
あ〜ら不思議。直進性と対御辞儀性?が両立できます。
タイヤ径を大きくすると、地上での扱いはさらに楽になります。
ちなみに65_径を付けてます。

エルロン
サーボ
キット図面では、2サーボ仕様になっていますが、
これをLクランクを使って1サーボで動かしています。
なぜ、そんな面倒なことをするのか?(延長コードの配線とロッドの工作とどちらが大変か?)
それは、1サーボだとロール方向の慣性が軽くなり狙ったバンク角でピタっとイケルから。
でも、ややこしいリンク機構でガタがでないのか?
そこには、ヘリ用のボールリンクを使用してあるので2サーボに場合とほとんど変わりませんし
ガタより摩擦の少なさのほうが重要項目です。
そのほかにも、
延長コードの配線が要らないとか、トラブルの可能性が一つ減る、費用が安い、調整が簡単・・・・・
とにかく、シンプルなのが一番!

逆に、何のために2サーボ仕様になっているのか?
翼厚もけっこうあるので、フラッペロンでブレーキなんていらないだろうし
図面では、フラップが付くようになっているしネジリ下げも付いている。から
そちらを使えば翼端失速防止にはなる。


エルロンのヒンジ軸は、普通は翼厚の中心ですが上面表皮にしました。(フィルムヒンジ)
軸が上にあると、下面に付けるホーンが短くても相対的に長さが稼げます。
場合によっては表面に出ない内装にすることも可能。
さらに、揚力発生に重要な翼上面に凹凸が無くなって空気抵抗が減るとか
短いホーンは草などに引っ掛けることが少ないとか・・・・・・いろいろとあります。

フラップは、固定。
キットでは、フラップ可動で部品も入っているので
翼と一体で固定にするには、面合わせなどの手間がけっこうかかるが
シンプル一番のポリシーの元、固定してしまった。
実際、異様に滑空が伸びるわけでもないので不便は感じません。

エルロンは、上面から見るとツライチで立体としての溝はありません。
フラップも、固定なので溝はありません。
全面フィルムなので、もちろんパネルラインなどもありません。
これらを塗装によって、いかにも・・・・・に見せるのが塗装マジック!で、ウデの見せ所です。

エレベーターには、デジタルサーボを使用してます。
さらに、電源は一般的な4,8Vではなくて
6Vです。
さらにさらに、D/Rで50%くらいの舵角で使用。
これだけ聞いて、エレベーターの尋常でない動きの鋭さが想像できる人はツウです。
レース機は、エレベーターのタイミングが
! 狙ったラインを逃がしません。

その他のサーボは、最廉価版を使用するという割り切った考えですが
6Vにすると、普通のサーボが一気に高級サーボのスペックに早変わり!?

尾翼方面へ行くロッドは、バルサ丸棒に穴を開け接着剤を付けてブス!っと刺すだけ。
L型に曲げて溝を掘って糸を巻いて・・・・・・なんてことは、今までにやったことがありません。
もちろん、抜けたなんていうトラブルも過去に1度もありません。
ロッドがバルサ棒中心に一直線にできるので、ロッドのたわみも極少にできます。
これは、驚異のオリジナル手抜き工事技法だと評判ですが、
心配なのか、真似する人もなかなかおりません。


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